台風30号が発生なら13年ぶり|気象庁の統計で確認

台風30号が発生なら13年ぶり|気象庁の統計で確認

台風30号が発生したら13年ぶりらしい。10月13日にYahoo!ニュースで見かけて、「そんなに久しぶりなの?」と思いました。

RCC中国放送の記事では、台風29号の次の熱帯低気圧が、西日本にかなり接近する可能性があると書かれていました。13年ぶりというのが本当なのか、気象庁の統計を自分で見て確かめてみました。

まず事実確認

気象庁には「台風の発生数」の表があります。2026年は、10月5日現在の速報値で29個でした。月別では8月が10個、9月が4個、10月が2個です。台風の発生は協定世界時を基準に数えていて、速報値は後日変わることがあるそうです。

気象庁「台風の発生数」— ①2026年は29個(10月5日現在の速報値)
気象庁「台風の発生数」— ①2026年は29個(10月5日現在の速報値)
気象庁の発生数の表から、自分で抜き出した表
気象庁の発生数の表から、自分で抜き出した表

では、過去はどうだったのでしょうか。2014年から2025年までを見ると、いちばん多かったのは2018年と2019年の29個でした。30個以上になった年は、その間に1つもありません。

日本の沖の台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2019年10月12日の衛星画像。過去の台風)
日本の沖の台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2019年10月12日の衛星画像。過去の台風)
同じ表 — ①2013年は31個 ②2018年と2019年は29個
同じ表 — ①2013年は31個 ②2018年と2019年は29個

30個以上だった最後の年は、2013年でした。年間で31個です。つまり、今年30個目が発生すれば、2013年以来になる計算です。13年ぶりという報道は、気象庁の表と合っていると思います。

日本列島にかかる台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2018年の衛星画像。過去の台風)
日本列島にかかる台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2018年の衛星画像。過去の台風)
KRYニュース公式チャンネル「【台風予報円】正しい見方」(YouTube)

ちなみに、台風の番号は発生した順につきます。30号というのは、その年に30番目に生まれた台風という意味です。強さや大きさとは関係ありません。番号が大きいからといって、大きな台風とは限らないんですね。

もう一つ、気をつけたい点があります。発生数は協定世界時で数えるので、日本時間の日付とは半日ほどずれることがあります。気象庁の表にも、日本標準時基準の別の表がありました。数え方が違うと、ニュースの数字と少し違って見える場合もあると思います。

平年と比べると

気象庁の平年値では、台風の年間発生数は25.1個です。10月は3.4個。今年は29個で、平年より多いペースだと言えそうです。10月の2個は、10月5日までの数字なので、これから増えるかもしれません。

平年値と今年の速報値を並べた表(自作)
平年値と今年の速報値を並べた表(自作)

月ごとの平年値も見てみました。発生数は8月が5.7個でいちばん多く、9月が5.0個、10月が3.4個、11月が2.2個です。秋になっても、台風はまだ生まれ続けるんですね。接近数も、10月の平年値は1.7個でした。

接近数も見てみました。日本への接近は、平年で年間11.7個です。2026年は10月5日現在で11個でした。上陸は平年で年間3.0個です。この表には、2026年の上陸数は載せていません。私は確認できませんでした。

日本に近づく台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2022年の衛星画像。過去の台風)
日本に近づく台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2022年の衛星画像。過去の台風)

今回の熱帯低気圧は

RCC中国放送の記事によると、気象庁のアジア太平洋域天気図で、日本の南東の海上にTD(熱帯低気圧)が2つあるそうです。このうち1つは、発達しながら西寄りに進むと見られています。10月下旬に西日本にかなり接近する可能性があるそうです。

ただ、記事は「現時点で進路予想に大きな幅があり、あくまで予想の1つ」とも書いていました。ここは大事なところだと思います。まだ台風30号になったわけではなく、数日後の進路もはっきりしていません。

報道の内容を自分で表にまとめました
報道の内容を自分で表にまとめました

今日13日の天気も、記事に出ていました。日本海を進む低気圧の寒冷前線の影響で、日本海側を中心に雨脚が強まる時間帯があるそうです。木曜以降は、秋の移動性高気圧で日ざしが届くと伝えています。

日本の沖の台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2019年の衛星画像。過去の台風)
日本の沖の台風(写真: MODIS Land Rapid Response Team, NASA GSF / Public domain(ウィキメディア・コモンズ)、2019年の衛星画像。過去の台風)

どうやって確認する?

台風の予報円の見方は、動画でも確かめられます。予報円は、台風の中心が入る範囲を示すもので、円の中のどこを通るかは分かりません。大きな円ほど、進路の幅が大きいということです。

台風の情報は、気象庁の「天気予報・台風情報」のページで見られます。熱帯低気圧が台風になったかどうかも、ここで確かめられると思います。SNSの進路図は、古いものが出回ることもあるので、日付に気をつけたいです。

備えについては、この記事では詳しく書きません。自治体や気象庁の最新の情報を見てください。10月下旬というのは、まだ少し先の話ですね。

みなさんの地域では、台風の備えを何かしていますか。30号が来るかどうかは、数日のうちにはっきりしてきそうです。

参考にしたところ


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