台風29号の進路、10日に非常に強い勢力へ。3連休は高波に注意

台風29号の進路、10日に非常に強い勢力へ。3連休は高波に注意

台風29号(コグマ)が、10日に「非常に強い」勢力へ発達する予想です。3連休の初日が10日(土)なので、「これ、海の予定は大丈夫?」と気になった人も多いのではないでしょうか。

日本のはるか南にあって、すぐ本州に上陸する感じではないみたいです。ただ、予報円を見ると気になる点もありました。気象庁の台風情報を開いて、数字を順番に確かめてみました。

気象庁の台風情報(2026年10月9日9時)。①28号 ②29号。白い線は予報円と進路
気象庁の台風情報(2026年10月9日9時)。①28号 ②29号。白い線は予報円と進路

まず事実確認。いま台風はどこにある?

気象庁の台風情報では、9日9時の時点で台風28号と29号の2つが表示されていました。どちらも南鳥島近海にあって、北上や西北西へ進んでいます。

29号の実況は、強さが「強い」、中心気圧970hPa、中心付近の最大風速40m/s、最大瞬間風速55m/sです。25m/s以上の暴風域は全域で半径85km、15m/s以上の強風域は北側390km、南側280kmと出ていました。

29号をクリックして出る詳細。①中心気圧970hPa ②最大瞬間風速55m/s(9日9時の実況)
29号をクリックして出る詳細。①中心気圧970hPa ②最大瞬間風速55m/s(9日9時の実況)

ところで、「強い」と「非常に強い」の違いは何でしょう。気象庁は、最大風速が33m/s以上44m/s未満を「強い」、44m/s以上54m/s未満を「非常に強い」と呼んでいます。54m/s以上は「猛烈な」です。29号の予想は45m/sなので、「非常に強い」の入り口あたりになります。

もうひとつ、暴風域という言葉もよく出てきます。これは風速25m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性のある範囲のことです。29号の実況は半径85kmと、いまは小さめです。ただ、予報では10日9時に半径190km、12日9時には360kmの暴風警戒域が示されていて、範囲が広がっていく予想でした。

ここから発達する予想です。10日9時には中心気圧955hPa、最大風速45m/s、最大瞬間風速60m/sで、強さは「非常に強い」になります。予報はこのあと11日9時まで同じ強さが続きます。

台風29号の予報(気象庁の発表をもとに自作した表)
台風29号の予報(気象庁の発表をもとに自作した表)

12日は小笠原近海へ。進路の幅にも注意

気象庁の予報だと、12日9時には「強い」勢力で小笠原近海に進む見込みです。中心気圧は955hPaのまま、最大瞬間風速は60m/sです。その後は北へ進路を変えて、13日9時には日本の東、14日9時には日本のはるか東へ進む予想になっています。

ただ、14日9時の予報円は半径460kmとかなり大きいです。日本気象協会も、進路にはまだ幅があると解説していました。進み方しだいでは、本州の太平洋側でもうねりを伴って波が高くなる恐れがある、とのことです。

父島にある気象庁の観測所(写真: ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
父島にある気象庁の観測所(写真: ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

小笠原諸島では、三連休の後半から連休明けにかけて、風が強まって海上の波が高くなるおそれがあるそうです。10月8日のFNNの記事では、日本気象協会が、進路しだいで11日以降に警報級の高波となる可能性、12日からは暴風となる可能性にも触れていました。

28号とは別物。11日に温帯低気圧へ

もう1つの台風28号(ノロ)は、9日9時現在で中心気圧992hPa、最大風速25m/s、最大瞬間風速35m/sです。29号と比べるとだいぶ小さめですね。

28号と29号の違い(自作の表)
28号と29号の違い(自作の表)

28号は日本の東を北上して、11日(日)には温帯低気圧に変わる見込みです。本州などへの直接の影響は小さいとみられていますが、通る海域では強い風や高波に注意が必要だそうです。

つまり3連休は、強い29号と弱まる28号の両方の影響で、太平洋側の波が高くなる可能性があります。台風が遠くにあっても、うねりだけが先に届くことがあるそうです。

父島の港に停泊する船(写真: Ootahara / CC0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
父島の港に停泊する船(写真: Ootahara / CC0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

3連休の海レジャー、どうする?

日本気象協会は、台風が離れた海上を進んでいても、うねりが沿岸に届くことがあると説明していました。海のレジャーを予定しているなら、最新の気象情報と波の予報を確認して、波が高いときは海岸など危険な場所に近づかないでほしい、とのことです。

ウェザーニュース「【台風28号 29号 2026】本州に近づかなくても高波に注意」(YouTube)
父島の灯台(写真: Kaz Ish / CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
父島の灯台(写真: Kaz Ish / CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

ここからは私の感想です。晴れていて風も弱い日に、海だけ荒れているのがいちばん怖いと思います。釣りやサーフィン、磯遊びの予定がある人は、天気予報の「晴れ」だけで決めない方がよさそうです。

気象庁の予報は、毎回の発表で少しずつ変わります。この記事の数字は9日10時10分発表のものなので、出かける前にもう一度、最新の台風情報を見てください。まとめると、29号は10日に非常に強くなり、12日に小笠原近海、3連休は太平洋側の高波に注意、という流れです。あなたは今度の3連休、海の予定はありますか?

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