三谷幸喜が満員電車で話しかけられた話、全部が惜しかった

三谷幸喜が満員電車で話しかけられた話、全部が惜しかった



満員電車で誰かに話しかけられる。それだけでもなかなかの出来事だけど、話しかけてきた相手が自分のことを微妙に間違えて覚えていたら、どうするか。

脚本家の三谷幸喜さんが9月5日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」でその体験を話していた。

満員の通勤電車の車内

番組の冒頭、三谷さんは安住紳一郎アナに「安住さん電車乗られます?僕も移動は大体、電車なんですけども」と切り出した。

先週、久しぶりに朝の通勤電車に乗る機会があったのだという。当然、満員である。

三谷さんいわく、普段は電車に乗っても意外と視線を感じないらしい。有名人だから常に見られている、というほどでもないそうだ。

ところがその日は、隣に立っていた年配の男性が話しかけてきた。

朝の駅のホームで電車を待つ人たち

まず、名前。

「みきたにさん」

惜しい。三谷(みたに)である。一文字多い。

次に、番組の話。

「土曜日。テレビ。ブロードキャストニュース」

これも惜しい。三谷さんが出ているのは「情報7daysニュースキャスター」で、その前身番組が「ブロードキャスター」。混ざっている。しかも微妙に近い。

そしてとどめが、共演者の話だった。

「アナウンサーの人、羽鳥さんと一緒にやってるでしょ?」

隣にいるのは安住紳一郎アナである。羽鳥さんではない。



駅の改札口の様子

名前も、番組名も、共演者も、全部違う。

でも全部、なんとなく近い。完全な人違いではなく、「だいたい合ってるけど全部ずれている」という状態だ。

この話を聞いた安住アナがカメラに向かって「全部違いますよ!」と呼びかけていたのが、この日のハイライトだった。

おそらくその男性は、テレビで見た顔だという記憶だけを頼りに、細部を自分の中で補完しながら話しかけたのだと思う。悪気はない。むしろ好意的に話しかけている。

レトロな列車の座席(イメージ)

面白いのは、三谷さんがその場で訂正した様子がないことだ。

満員電車の中で「いや、みたにです」「その番組ではないです」「羽鳥さんではなく安住さんです」と一つずつ直していく光景を想像すると、なかなかしんどい。周りに人がぎっしり詰まっている状況で、それをやる勇気は普通ない。

結局その場は流して、後日テレビで話す。脚本家らしいと言えば、たしかにそうかもしれない。使えるものは使う。

それにしても、有名人が普通に満員電車で通勤しているという事実のほうが、個人的には印象に残った。

タクシーや車移動が当たり前かと思いきや、「移動は大体、電車」と本人が言っている。だからこそ、こういう出会いも起きるわけだ。

もし電車で見覚えのある顔を見つけたとき、名前に自信がなかったら黙っておくのが正解なのかもしれない。話しかけるなら、せめて名前だけは確認してからにしたい。

皆さんは電車で有名人を見かけたこと、ありますか?


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