「あまりにもかわいすぎて買ってしまった…」
そういう投稿がSNSで回っている。スターバックスの秋の新作ボトルの話らしい。

お月見デザインのボトル
商品名は「オータムフェスティバル2026ステンレスTOGOボトルラビットアイボリー473ml」。長い。たぶん誰も正式名称では呼んでいない。
アイボリーのボディに、カラフルな月餅と、なんとも言えない顔をしたうさぎたちが描かれている。公式の商品説明には「『中秋の名月』の時期に合わせたウサギをモチーフにしたデザイン」とある。
価格は5350円(税込)、容量は473ml。サイズは幅9.5cm×奥行9.5cm×高さ20.4cm。真空二重構造のステンレスで、保温は6時間50℃以上、保冷は6時間8℃以下。

フタにはロック機構がついていて、スライドボタンで開ける方式。カバンの中で勝手に開いて大惨事、というのを防ぐやつだ。あれ一回やると本当に落ち込むので、地味にありがたい仕様だと思う。
反応がぜんぶ「うさぎ」の話
投稿を見ていると、機能の話をしている人がほとんどいない。
「うさちゃんズがとぼけた顔しててかわいすぎる」
「あまりにもかわいすぎて買ってしまった…」
「一番に使いたい一本になった」
「ほっしいもんは、手に入れるんだよッ」

最後のやつが一番わかる。5350円って冷静に考えるとけっこうな値段なんだけど、こういうときの判断力はだいたい死んでいる。
「とぼけた顔」という表現がいい。かわいすぎるうさぎより、ちょっと間抜けなうさぎのほうが刺さるのはなんでなんだろう。完璧なデザインより、少し力の抜けたやつのほうが手に取りたくなる気がする。

そもそもなんで月にうさぎなのか
お月見といえばうさぎ、というのはもう当たり前になっているけど、由来をたどるとインドの仏教説話にいきつくらしい。
飢えた老人に差し出すものがなかったうさぎが、自分の身を火に投げた。その姿を月に映した、という話。老人は帝釈天だった、というバージョンもある。

けっこう重い話なんだけど、日本に入ってきて餅つきうさぎになった時点で、だいぶ雰囲気が変わっている。
中国だと月にいるのは「玉兎」で、薬を作っている設定になっている。餅ではなく薬。国によって、うさぎがやらされている仕事が違うのがおもしろい。
月餅がデザインに入っているのが珍しい
今回のボトルで個人的に気になったのは、月餅が描かれていること。

日本のお月見グッズだと、だいたい団子とススキになる。月餅が出てくるのは中秋節、つまり中国・台湾・香港寄りのモチーフだ。
アジアの中秋節のイメージが混ざっているのかもしれない。日本だけ見ていると「月餅?」と思うけど、アジア全体で見ると自然な組み合わせになる。
公式ページで確かめてみた
スターバックスの公式オンラインストアの商品ページを見てみた。価格は税込5,350円。使用推奨量は473mlだけど、実際に入る量(実容量)は0.51リットルと書かれている。少し余裕を持たせてあるみたいだ。
フタは「ボタンを右にスライドさせ、押し込むことで」開く仕組みで、漏れ防止もついている。原産国は中国だった。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 価格 | 5,350円(税込) | スターバックス公式 |
| 容量・サイズ | 473ml(実容量0.51L)/9.5×9.5×20.4cm | スターバックス公式 |
| 保温・保冷 | 6時間50℃以上/6時間8℃以下 | スターバックス公式 |
| 発売 | オンライン9月1日20時から、店舗9月2日から | 食品産業新聞社・グルメWatch |
| 2026年の中秋の名月 | 9月25日(満月は9月27日1時49分) | 国立天文台 |
| 2026年の十三夜 | 10月23日 | 国立天文台 |
発売日は、食品産業新聞社によるとオンラインストアが9月1日20時からの先行販売で、店舗は9月2日から。グルメWatchも9月2日発売・5,350円と伝えている。
おもしろいのは月の日付だ。国立天文台によると、2026年の中秋の名月は9月25日だけど、まん丸の満月になるのは9月27日の1時49分。中秋の名月と満月の日付がずれることはしばしばあるけど、今年のように2日もずれるのは少し珍しいそうだ。
買える場所
スターバックスの店舗と、公式オンラインストアで扱っている。
この手の季節ものは、話題になると店頭から消えるのが早い印象がある。ただ10月2日に公式オンラインストアの商品ページを見たときは、まだ数量を選んで買える状態だった。店舗の在庫は店ごとに違うと思う。

ちなみにボトルには、好きなドリンク1杯が無料になるチケットもついてくる。5350円の中にドリンク1杯ぶんが入っている、と考えると少しだけ気が楽になる。
国立天文台によると、今年の中秋の名月は9月25日で、もう過ぎてしまった。でも10月23日には十三夜がある。月を見ながら使うなら、そっちに間に合わせるのもありだと思う。
みなさんは、こういう季節限定グッズって我慢するタイプですか、それとも「ほっしいもんは、手に入れる」タイプですか。
参考にした記事・資料
- スターバックス コーヒー ジャパン「オータムフェスティバル2026ステンレスTOGOボトルラビットアイボリー473ml」商品ページ
- ねとらぼリサーチ「『あまりにもかわいすぎて買ってしまった…』 スタバのお月見“新作ボトル”に『うさぎかわち』『一番に使いたい一本になった』『ほっしいもんは、手に入れるんだよッ』の声」(2026年9月9日)
- 食品産業新聞社「スタバ『秋限定グッズ』中秋の名月・ウサギをモチーフに タンブラーやステンレスボトルなど発売」
- グルメWatch「スターバックス『中秋の名月』モチーフのタンブラー/マグ/ギフトなど発売。秋の味覚を楽しむフードも登場」(2026年9月9日)
- 国立天文台「中秋の名月(2026年9月)」
写真の出典
- Tsukimi,moon-viewing-party,japan.JPG — katorisi / CC BY 3.0
- Bunny rabbit at Alligator Bay, Beauvoir, France.jpg — William Warby / CC BY 2.0
- Cat and rabbit sitting together.jpg — Ed Brey / CC BY-SA 4.0
- Full moon and clouds over Paris by night (9248448977).jpg — Ineke Huizing from Alphen aan den Rijn, the Netherlands / CC BY 2.0
- Moon Monster2.jpg — Rufustelestrat / CC BY-SA 3.0
- Quail Feeding Amidst Susuki and Kikyo by Matsumura Keibun – BMA.jpg — Keibun / Public domain
