カメムシ大量発生2026|静岡県は警報、平年の20.3倍と対策

カメムシ大量発生2026|静岡県は警報、平年の20.3倍と対策

カメムシ大量発生の投稿を、10月12日の朝に見ました。アパートの廊下と階段が、カメムシでびっしり埋まっているそうです。

ニュースだけでなく、静岡県の警報と、千葉市・札幌市の公式ページも読んでみました。わかったことだけを整理します。写真はイメージで、投稿の写真ではありません。

話題になった投稿には、何が写っていたの?

まいどなニュースによると、静岡県掛川市に住むねぽちんさんが「うちのアパートのカメムシの量がレベル違う」と投稿したそうです。共用の廊下や階段が、数百匹、もしかすると数千匹のカメムシで埋まっていたといいます。

アパートのまわりは田んぼが多くて、家も街灯も少ないそうです。夜は街灯にカメムシが群がって飛び回るので、中腰で走りながら部屋の扉まで行く、と話していました。今年このアパートに引っ越してきたばかりで、人生でこんなに見たのは初めて、とのことです。

クサギカメムシ(学名 Halyomorpha halys、写真: David R. Lance, USDA APHIS PPQ / CC BY 3.0 us(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
クサギカメムシ(学名 Halyomorpha halys、写真: David R. Lance, USDA APHIS PPQ / CC BY 3.0 us(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

記事は、暖冬で越冬した個体が増えたことや、エサになるスギ・ヒノキの実が豊作だったことで、今年は全国的に大量発生している、と説明していました。ここは記事の説明で、私は原因までは確かめられていません。

静岡県の警報には、数字が書いてありました

静岡県病害虫防除所が、10月1日に「令和8年度病害虫発生予察警報第1号」を出しています。対象は果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)で、かんきつと、柿やキウイフルーツなどの落葉果樹が心配されているそうです。

静岡県の警報の数字を、そのまま表にしたもの(自作の表)
静岡県の警報の数字を、そのまま表にしたもの(自作の表)

警報の根拠の数字を表にしました。県内4か所の予察灯で、9月1日から20日の合計誘殺数の平均は19,512頭でした。平年は960頭なので、20.3倍です。2024年に異常に増えたときを上回る水準だと書かれていました。

静岡県病害虫防除所「令和8年度病害虫発生予察警報第1号」(10月1日)。①発生が予想される地域は県内全域 ②予察灯の誘殺数は平年比20.3倍
静岡県病害虫防除所「令和8年度病害虫発生予察警報第1号」(10月1日)。①発生が予想される地域は県内全域 ②予察灯の誘殺数は平年比20.3倍

フェロモントラップは269頭で、平年の2.5倍です。ヒノキの球果にいるカメムシは、1結果枝あたり37.5頭でした。9月としては1996年以降でいちばん多いそうです。

実をたくさんつけた柿の木(写真: KKPCW(Kyu3) / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
実をたくさんつけた柿の木(写真: KKPCW(Kyu3) / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

警報には、山林のヒノキで増えたカメムシが、果樹園に大量に飛んできて実を傷つけるおそれがある、と書かれています。9月中旬以降、西部と中部では大量飛来がすでに確認されている、とも書かれていました。

スギの球果(写真: MrPanyGoff / CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
スギの球果(写真: MrPanyGoff / CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

ヒノキの球果に残る吸汁痕が20に近づくと、カメムシはヒノキを離れて果樹園へ飛ぶ、というのも県の説明です。名古屋地方気象台の1か月予報では気温が高い見込みで、カメムシが増えやすい、とも書いてありました。

千葉市のカメムシのページ。①9〜11月頃は交尾をしたカメムシが越冬場所を求めて集団移動する時期
千葉市のカメムシのページ。①9〜11月頃は交尾をしたカメムシが越冬場所を求めて集団移動する時期
ANNnewsCH「カメムシ平年の20倍 静岡県で初の警報発表」(2026年10月4日、公式YouTube)

家に入ってくる時期は? 公式ページを読みました

千葉市のページには、1年に数回、天気がよくて暖かい日に、カメムシが集団で飛ぶことがあると書いてありました。洗濯物や家の壁にとまったり、家の中に飛び込んで悪臭が問題になったりするそうです。

札幌市のカメムシのページ。①10月中旬頃、越冬のため屋内へ侵入する ②つぶさないようにガムテープなどで捕まえる
札幌市のカメムシのページ。①10月中旬頃、越冬のため屋内へ侵入する ②つぶさないようにガムテープなどで捕まえる

9〜11月頃は、交尾をしたカメムシが越冬する場所を求めて集団で移動する時期だと説明されています。対策は、家の近くの雑草を刈ってエサを減らすことや、雑草の側の窓を閉めるか防虫網をつけることでした。死んだカメムシも臭いがつくので、素手でさわらないように、とも書いてあります。

札幌市のページは、10月中旬頃に越冬のため屋内へ入る、と書いていました。体が平たいので、窓枠や溝、換気口のような狭い所からも入れるそうです。侵入が始まる前に大きな穴をふさぎ、窓枠や換気口のまわりに専用の殺虫剤をまいておくとよい、と案内していました。

千葉市と札幌市のページを読んで自作した表
千葉市と札幌市のページを読んで自作した表

入ってしまったときは、ガムテープなどで、つぶさないように捕まえて処分しましょう、とのことです。たくさん入られたときは、くん煙剤で隙間から追い出して捕まえる方法もある、と書いてありました。

切り株の上のクサギカメムシ(写真: Kramthenik27 / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)
切り株の上のクサギカメムシ(写真: Kramthenik27 / CC BY-SA 4.0(ウィキメディア・コモンズ)、イメージ写真)

私が確かめられなかったこと

静岡県の警報は、果樹の被害についての文書です。アパートや家の中の数がどうなるか、全国でどれくらい増えているかは、この警報からはわかりません。投稿のアパートが、実際にどれくらいのカメムシがいたのかも、確かめられませんでした。

ただ、静岡県では「平年の20.3倍」、そして9〜11月は家に入ってくる時期、という二つは公式の文書で確認できました。秋の洗濯物は、取り込む前に、ひと回り見ておくと安心かもしれません。これは私の考えで、公式の案内ではありません。

みなさんの家のまわりでは、カメムシは増えていますか? 去年と比べて、どう感じますか?

参考にしたところ


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